むちうちになったときに首の部分にカラーをしたり、
牽引をします。
これはどんなことに役に立っているのでしょうか?
むちうちになったということは、首のところで何が起きているかというと
内部組織の損傷が起きているのです。
さらにもし肩や腕・指先まで痛みや痺れを伴う場合、
カラー(ネックカラー)が必要になります。
ネックカラーとは、いわゆる首のコルセットです。
もし首を動かした場合、その損傷が大きくなってしまうことがあるので、
カラーで首の動きを制限してしまうことで保護します。
軽度のむちうちを緩和するには、ソフトタイプのネックカラーを使い、
重いむちうちの場合はハードタイプのネックカラーを使います。
これは首周りと首の高さを調節し、首に固定して使います。
こうやって保護してあげることで、損傷した部分が効果的に
治って行くことになります。
それでも損傷から治ってきた部分は健康な状態とは異なり、
まだ固まった状態になっています。
そのため、別な方法でこの固まりをほぐさなければなりません。
その対処方法として、牽引という治療方法を用います。
この牽引では、固い部分を引っぱり血行をなるべくよくなるようにして
柔らかくしていく効果があります。
こうして行くうちに、損傷した組織が治って固くなった部分が
他の健康な組織と同じような状態に戻って行き、
これでむちうちは治癒することになります。
牽引と聞くとちょっと怖い感じがするかもしれませんが、
大丈夫です。
患者さんの状態をしっかりお聞きして、教えていただいた体調に
合わせて最適な治療を行います。牽引する場所、強さ、時間の
組み合わせになります。
一気に治すことができないため少々時間はかかりますが、
確実に治して行きましょう。