むちうちになった場合、どんな症状が出るのでしょうか。
首に大きな負担が起きたときは、
事故の直後から痛みが起きて当然ですが、
軽い事故の場合には特に目立った痛みや
違和感を感じないことがあります。
その日は何も無くても、翌日から体調に
異変を感じることがよくあります。
具体的に どんな症状が見られるかというと、
以下のようなものになります。
首筋・背中・肩の痛みやコリ、
耳鳴り、頭痛、めまい、吐き気、手足の痺れ、震え、食欲不振
などといった状態になります。
これらは体調の悪さとして一般的に現れるものばかりですが、
医学的にこれらの状態を証明するのが難しく、
全てむちうちが原因と判断しにくいことがあるようです。
また、「脳脊髄液減少症」という症状が起きる場合もあります。
これは脳と脊髄を満たしている髄液と呼ばれる透明な液体が
漏れ出して、減少してしまう症状です。
脳と脊髄は脳脊髄液の中に浮いた状態になっています。
この髄液は、180ミリリットルほどあるといわれていますが、
もし事故などの影響でこの髄液が減少すると
脳の位置が下がってしまいます。
この時に、体が自然に血液で補おうとしてしまい、
脳の静脈が広がり、頭痛、めまい、首の痛み、
吐き気といった状態になってしまいます。
ちなみに、スポーツや労災などでも
こういった症状になることがあります。
また以下のような症状が数ヶ月続く場合は、
「脳脊髄液減少症」を疑ってみたほうが良いかもしれません。
痛み:頭痛、首の痛み、背中の痛み、腰の痛み
脳神経の症状:めまい、耳鳴り、視力低下など、顔の違和感、味覚の異常
自律神経の症状:微熱、脈拍の乱れ、動悸、手足が冷たい、汗を多くかく
脳の症状:記憶や集中・思考力の低下、眠れない、うつ
このような症状や、身体に少しでも違和感を感じたら、
なるべく早く病院を受診して、症状を伝えてくださいね!